実はカギは、熟練した侵入犯にとっては、結構簡単に開けられるもののようです。例えば、窓のカギなども、音がしないように少しだけ割って、簡単に開けることができるようです。専門家に言わせれば、窓の中ほどについている物は、カギではないそうです。とりあえず、窓に防犯シートを貼ったり、補助錠をつけて、二重、三重ロックにするべきでしょう。開けられないことはないにしても、開けるのに面倒くさい、時間がかかるようにしておくことが大切なようです。幸い、防犯シートや補助錠などは、100円ほどでも販売されています。気軽に対策を施すべきでしょう。番号錠はカギを持ち歩く必要がなく非常に便利ですが、簡単に暗証番号を推測される恐れもあるようです。まず、毎回同じ4桁の番号を押していると、その部分だけが擦り切れてきます。10個の数字の組み合わせから、暗証番号を当てるのは手間隙かかりますが、組み合わせる数字がわかっているとなると、随分と推測されやすくなるわけです。数字が擦り切れていなくても、指についている脂分をたよりに、4つの数字を知ることは簡単なようです。刑事ドラマで鑑識役の人が指紋を浮かび上がらせるために行っているのと同じようなことをすればいいからです。このため、最近では10個の数字の位置がランダムに変化する暗証番号式のカギが使われることが多くなってきているようです。これならば、番号を推測される確率はずっと低くなるでしょう。海外旅行に行ったときに、随分と頼りないカギで、少々不安な思いをしたことがあります。深夜に飛行機が到着し、空港近くのビジネスホテルに宿泊することにしました。部屋のカギは暗証番号式になっていました。支配人は、カギの開け方を説明してくれましたが、何とそれは、シャープの後に部屋の番号、そしてシャープという、何とも推測されやすい番号だったのです。高々カギですし、開け閉めが容易なことも良いカギの重要な条件の一つかも知れませんが、部屋の中で安心して過ごせるようにするために重要なカギとなるのが、カギなのかも知れません。